「人間が、ものづくりをつくるんだ
相鐵の仕事をスポーツにする」

そう話すのは、相鐵株式会社2代目社長の泰洋さん。
一般的な鋼材加工のイメージとは一線を画す、鮮やかな赤のロッカールームと工場に描かれた「STADIUM」のロゴ、そして社員のユニフォームに付けられた番号入りの記章。さながらサッカーやバレーボールといったスポーツを思わせるデザインで統一されている相鐵は、泰洋さんの父・相哲さんが1964年に日立市で「三村相鐵商店」として創業しました。
相鐵には社長室はなく、泰洋さんは社員と同じブルーのジャケットに身を包み同じフロアに立つのが特徴のひとつです。
現在、社員数は50人。鉄・ステンレス・アルミを中心とした鋼材加工・販売を軸に事業を展開しています。

—企業の原点と歴史

相鐵の強みは創業から50年をかけて磨き上げた、鉄を切って、曲げる、熟練の技術。そして、「多品種少量生産」と「短納期」です。  

父がスクラップ回収から創業した相鐵は、社名も父の名前から取ったもの。社名を自分の名前にするというのは父なりの知恵であり、戦略だったと思います。そんな父は、あらゆるアイデアを思いついてはとことん夢中になって作っての繰り返し。買ってもらうまでが大変な仕事です。研究につぎ込んだお金の方が多くて採算が取れず、社員に「社長は何もしないで遊んでいてください」と言われるほどだったと聞いています。でも、私が戻った頃には、そのチャレンジ精神とスピードがしっかりとした熟練の技として備わっていたのも事実です。
ただ、私が戻ってから父との衝突は避けられなかった。4年が過ぎた頃、「俺が辞めるか、親父が社長を退くか」と迫りました。衝突はありましたが、32歳で社長になって父がゼロから作り上げ、やってきたことを1つずつ覚える、ということを3年間続けました。どう動いてきたのか、これからどう維持していくのかを理解する時間に費やしました。一方で、これまで割と静かだった職場の雰囲気を変えることにしました。あいさつをする、声がけをする。少しずつですが社内に浸透して、自然にコミュニケーションを取るように変化していきました。

そして、50周年を迎えた2014年、新たに「相鐵の仕事を、スポーツに」を宣言。社員のアスリート化、各工場の名称を「STADIUM」へと変更しました。

サッカーも野球も、ひとりひとりの判断と高いパフォーマンスがなければ実現できません。それは、相鐵の仕事も同じです。ひとつの製品を流れ作業で大量につくる「少品種大量生産」ではない、数千種類の製品を1個ずつつくる「多品種少量生産」と「短納期」にはひとりひとりの判断と行動の積み重ねが重要です。
相鐵を「チーム相鐵」として、それぞれのパフォーマンスを最大限まで生かしたチームとして歩みを進めているところです。

具体的な内容としては、これまで見えにくかった社員のパフォーマンスを数値化するという「データ化」を始めました。
自分のパフォーマンスが可視化されることで、どう動けばいいかの判断軸にもなります。
同時に、データ化された「人間の動き」をビジュアルで社員に伝えていくサイネージも導入しました。
そのほか、年間のMVPを表彰する「相鐵アワード」も設立。該当社員の3Dフィギアのトロフィーを授与し、モチベーションアップにもつなげたいと思っています。

—事業と求める人材について

当社では、営業部・総務部・設計部・製造部・配達部の5部門に分かれて業務を行っています。
今回募集するのは、製造部と設計部。
大事なのは、明るく元気。そして新しいものに抵抗なく挑戦するタフな人ですね。

相鐵では、1週間ほどでほとんどの注文が回転します。また、会社としても新しい取り組みもどんどん進めています。一人一人が適材適所の仕事ができているか、適性検査や面接を通して確認する時間は取っていますね。
それこそ、AIを使った適正検査も使用していますが、その結果を元に、どんな性格なのか、より能力が生かせるポジションはどこかなどを検証し、そのポジションへ移ってもらうことも視野に入れています。

3カ月の試用期間では、OJTによる教育環境で鋼材加工全般を学んでもらいます。例えば、設計であればCADなどの専用ソフトの使い方を覚える。それを、3カ月〜半年くらい先輩について動きを覚えてもらうイメージです。

採用で見るのは、本当に基本的なあいさつなど、明るく元気かどうか。学歴や経歴は見ないわけではないですが、それが全てではありません。
それよりも、「現在」と「これから」。この先何をしていきたいかの方を重視しています。

地方で働くメリットとしては、単純にラッシュアワーの電車に乗らなくていい、田舎暮らしの方が自分に使えるお金が多い、海と山に囲まれていて自然豊かという点。日立は住みやすい土地ではあると思います。
ただ、その一方で都内を経験するのは悪いことではないと思っていて、違う業種や他の土地だからこそ、気づける良さや発想もあります。土地の差よりも業務の差ですね。

—先輩社員の話

市内の自動車部品の工場から転職したという設計部の平山沙友里さん。
先に相鐵に転職していた前職の先輩から「相鐵は良いよ」という話を聞き、転職先として希望したといいます。

うちの会社は取引先が多いんです。いろいろな人のいろいろな仕事を請け負うので、常に時間との勝負。前職ではただただ残業が長かったのですが、転職してからはどう捌いたら効率化できるかを意識して働くようになりました。

会社の特徴としては、社長室がないことですね。社長が現場に足を運んでコミュニケーションを取る機会も多いので、距離感は他の会社より近いんじゃないかと思います。

仕事では、効率化とコミュニケーションを大切にしています。
自分が設計したものを現場で切ってもらうので、現場の声も聞きながらどうしたらいいのか、常に考えて試行錯誤しています。

会社の強みである「多品種少量生産」には柔軟性が必要です。自分が計画していたスケジュールが崩れることに最初は抵抗があるかもしれませんが、大丈夫。ちゃんと慣れてフレキシブルに動くことができるようになりますよ!

私は商業高校の出身なのですが、パソコンの基本操作は慣れていてよかったですね。設計に関しては、前職とは内容が違い、知識としてあったのは図面の基礎だけ。お客さんからもらった図面から、NCデータと呼ばれる数値データをソフトを使って作成する、という流れですが最初は図面が読めなくて大変でした。設計は人手が足りなくてそこをサポートしてもらえたら嬉しいなと思います。現状、設計部では一人ひとりが使用する機械やソフトが違っているんです。残業時間の偏りや社員のお休みでそのソフトが使えないのが課題なので、一緒に情報を共有してみんなでカバーしあえるようにしていきたいです。

地域で働くことの良さは、慣れ親しんだ土地で自然を感じながら車で通えることでしょうか。

取引以外にも茨城大学のフォーミュラー部に部品の提供もしていて、地域との繋がりも感じています。

社内MVPの表彰などが他にはない独自の取り組みですね。
私たち自身の評価に関しても、社長が私たちと近いところにいるので、よく見ていてキチンと反映されていると思います。

製造部の杉田拓哉さんは入社6年目。

高校卒業後、地元での就職を探していた時に土日休みの当社に出会いました。

自分にとって、社長は好きにものを言える人。
そして、一人ひとりの声に耳を傾けてくれる人。

自分は製造部で、曲げ加工を担当しています。
入社後の3カ月は先輩に付いて、多種多様な金型や加工の技術を1から学んでいきました。
とはいえ、年功序列が強めで職人気質の先輩が多いので自力で学ぶことや技を盗むこともありますね。

社長の発案で、ウェアラブル端末を装着して仕事のパフォーマンスを測定するという時も、あまり抵抗はありませんでした。「あ、また新しいことやるんだな」って。(笑)
仕事はとにかく柔軟性が大事。仕事のスケジュールが変則的なので、常に「終わらせてやる」という気持ちはあります。平日は原則残業なし。基本的に会議はなく、現場では何か伝えたいとき、変えていきたいと思ったら直接本人に伝えた方が早いですね。

自分は、勉強はあまり関係ないと思っています。言葉は悪いですが、クソ真面目なだけならいらない、いっそバカなくらいがちょうどいい。マニュアルなんてなくて、自分で学びとっていくもの。だから、そんなタフで柔軟性がある人と仕事がしたいです。

—地域への思いと今後挑戦していくこと

日立は「ものづくりのまち」です。
30年前までは、このまちに大企業を支えてきた中小企業がたくさんありましたが、その数は少なくなりました。
残った企業の中でも、技術はあるのに営業につながらない、後継者がいないなど問題を抱えているのが現実です。これからは、自社だけでなく地域の中小企業とで連携を図り、新しい仕事を作り出していきたいと思っています。
それが300社、400社と増えていって確かな技術を持つ人たちのネットワークが構築していければ、あらゆる問題に対応していけるのではないでしょうか。地域によって特色があるものづくり。日立にはHITACHIに育てられた鋼材加工があります。ネットワークを拡大しつつ、他の土地でもどんどん挑戦し、いろいろな経験をしていきたいですね。

相鐵は、ものづくりのプライドを胸に未来を見据えています。
一度、三村さんや他のスタッフと話してみたいという方からのご応募を心待ちにしています。

Writer Profile

高木 真矢子

合同会社JOYNS 代表、ライター兼編集者。1986年生まれ、茨城県常陸太田市出身。2018年3月に「人と人を『喜び』でつなぐ」を掲げ、JOYNSを設立。現在、WEBメディア「水戸経済新聞」運営。個人事業主の息子(小6)と娘(小3)と共に、それぞれが好きなことで生きる『個』 育て実験中。
水戸経済新聞

Photo:鈴木 潤

募集要項

企業名相鐵株式会社
住所(勤務地)〒316-0004茨城県日立市東多賀町5-19-10
アクセスJR常磐線・常陸多賀駅より徒歩10分
雇用形態正社員
募集職種設計部、製造部
採用人数設計部(1名)、製造部(2~3名)
給与200,000~300,000円
能力、経験、年齢を考慮し決定
待遇
福利厚生
各種社会保険(雇用、労災、健康、厚生年金)完備
制服等無償支給、退職金制度(中退共積立制度、他加入)
親睦会による社内旅行実施(1回/年)
育児休業制度、介護休業制度、財形制度あり
昇給年1回(4月)、賞与年2回(6,12月)面談による業務内容・成果に対する評価制度あり
勤務時間7:55~17:00
(休憩時間10:00~10:10,12:00~12:45,15:00~15:10)
休日土日祝日、年末年始、GW、夏季休暇等(会社カレンダーによる)
仕事内容設計部は鋼材加工データの作成、製造部は機械を操作しての実際の鋼材加工
必要な資格、経験、学歴特になし
求める人物像ものづくりに興味があり、前向きな姿勢で仕事に取り組む方
募集期間掲載開始から半年間
※募集人員が埋まり次第終了とさせていただきます。
選考プロセスまずは下記「応募フォーム」よりご応募ください。応募後、応募企業より直接ご連絡させていただきます。お問い合わせの場合も下記の応募ボタンよりお問い合わせください。

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応募企業名 必須 相鐵株式会社
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希望する部門 必須 設計部製造部
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