「『ありがとう』をいただくこと。インフラを通して、人に感謝される、よいと思われることを正しく、誠実に行うこと。そして、未来のために新しいことに挑戦すること。それがNEXT・カワシマにとっての『仕事』です」

そう話すのは、NEXT・カワシマの統括マネージャー川嶋啓太さん。

NEXT・カワシマは、前身となる「川島プロパン」として1958(昭和33)年、ひたちなかでLPガス事業から始まりました。現在、LPガス、灯油の供給販売、給湯機器、リフォーム、太陽光発電、ウォーターサーバーレンタルをはじめ、感謝祭・イベントの定期開催、コミュニティースペース運営と多岐にわたります。創業から60年以上、地域に根ざす「暮らしの総合支援会社」として時代の変化に合わせ進んできたNEXT・カワシマについてお話を伺いました。

―地域に根ざした企業の原点と歴史

川島プロパンは、僕の祖父が創業しました。元々スーパーを経営する家庭の息子として育った祖父は、当時この辺りでは数少ない大卒の人間だったと聞いています。大学卒業後、東京で国家公務員として就職したものの、ずっとハンコを押してばかり。大学の同級生の実家がプロパンガスを取り扱っていたそうで、それを見て『これからの時代は茨城でもプロパンガスだ!』と家族への相談もなく勝手に退職。プロパンガス2本を背負って帰ってきたんですね。茨城ではまだ『かまど』が主流で、プロパンガスなんて知っている人もいない、色んな意味で爆弾を持って帰ってきた!と。家族も驚きますよね(笑)そこから、祖父はひたすら『プロパンガスは、地域の人の暮らしを良くするものだから!』と売り歩いたそうです。とはいえ、当時プロパンガス1本は平均月収と同じくらい。有力者の家に売り歩き、少しずつコツコツとプロパンガスを広めていきました。プロパンガス一筋で営業し、2002年に父・広行へとバトンが渡されました。2人は僕から見てもそれぞれ違ったスタイルでの経営をしていて、祖父がプロパンガス一本で人との繋がりや信用というもので固めた地盤を、腰が低く、センスがよく、誰からも愛されるキャラクターの父がリフォームや太陽光など商材をベースにした独自のセールスで横に広げていると感じています。

―後継ぎとしての意識と大切にしていること

物心ついたころから、祖父と父が経営者という家庭でした。単純に生活リズムが違っただけではあるのですが、いつも家には父がいなくて母子家庭のような状況で育ちました。小中高と野球に打ち込み、高校3年くらいの頃に会社を継ぐことを前提にものごとを考えるようになりました。経営をするには、多角的なものの考え方が必要だ、と知り合いもいない関西の大学に進学。自分の知らない場所でいちから始めていくという状況で改めて関西の人との違いも感じました。その後、これまで以上にさまざまな価値観と人に触れたいとNYにも留学しました。帰国後、就職となると後継者は同業種で経験を積むのが一般的なのですが実家を継ぐためには違う能力を身に着けたいと思ってITベンチャーに入社しました。インターンからその会社には入ったのですが、面接の時に「5年でやめます」と宣言しました。笑

会社では、ソーシャルメディアを使って人と人をつなぐ営業の仕事を担当。テレアポやコンサルをして、入社1年目で新卒の中で1位の成績をあげました。インターンを始めた10月から1年後にマザーズ上場を果たし、2年目からは代理店の営業を担当、3年目には大手広告代理店へ出向し、ソーシャルメディアを担当しました。振り返ってみると一貫してずっと変わらず大切にしているのは「挑戦する」ということですね。

その後、2017年の4月から電力の自由化が始まるということで、2016年の8月に実家の川島プロパンに戻りました。

地元に戻ってから、改めて地元でずっと続いている企業として必要なのは、地域の人間として、地域の人の役に立つこと、地域社会に貢献する100年企業になることだと感じています。

―NEXT・カワシマの事業と求める人材について

現在、NEXT・カワシマではひたちなかの本社、らぽーるカワシマ、日立営業所の3カ所で事業を展開しています。

LPガス、灯油の供給販売、給湯機器、リフォーム、太陽光発電、ウォーターサーバーレンタルをはじめ、イベントの定期開催、コミュニティーハウス運営と幅広く、「ガス屋」のイメージはないかもしれません。

今回募集をするのは、生活の提案など複合的にさまざまな地域サービス、新規サービスを一緒に作り上げる人です。

現実問題として、社員がそれぞれ必死にやってはいますが、他の業務の合間であったり、片手間のような形になってしまったりと、本気で新規サービスに打ち込める人がいません。ですので、本気で地域に根ざした新規サービスをつくり、まとめる人が欲しいと思っています。向いているのは、地域を良くしたいと思っている前向きな人。過去は気にしません。自分がこのまちが好きで、自分なりにこうしたい!というビジョンがあるといいですね。基本的な採用全般としても、ビジョンのあるポジティブな人を採用しています。もちろん、本音としては長く勤めてもらうのが一番ですが、僕は、うちの会社を踏み台にしてくれていいと思っていて。仲間をつくってポジティブに次のステージに進んでいくならOKです。

やはり、会社としても個人としても大切にしている「挑戦」する人と一緒に仕事がしたいですね。

―地域への思い

ひたちなかを含め、茨城県全体としても地域の人が地域のためにお金を使うようになればいいなと思っています。その土台となれるのが、60年の歴史や人との繋がりがあるうちのようなインフラの企業。うちの会社をきっかけに友だちができるとか、地域のことを知るとか地域のハブになっていければいいですね。それが歴史を含めてうちができる最大の地域貢献です。

現在、週1回のペースでイベントを開催しているのですが、地域の人が集うコミュニティスペース「らぽーるカワシマ」の運営をしていて、会員だけじゃなく、会員以外の地域の人も足を運んでくれています。

「らぽーるカワシマ」では、教室以外のイベントにも力を入れていて、例えば、節分の頃には「全力豆まき」や地域の方が持ち寄って10基以上のひな人形を飾った「ひな祭り」とか地域の人と一緒に作って、「人が集う場所」として活用されています。社員もみんな友達みたいな感覚にしていきたいんですよね。やりたいことはどんどんやっていきます。大事なのはメリハリ。シンプルに、やる時はやるということですね。

2017年からは、ガス会社の枠組みを超えた新たな会員サービス「らぽくらぶ」も始めています。「らぽくらぶ」は面白いこと、気持ち良いこと、美味しいこと、嬉しいことで「毎日を楽しむ」がコンセプト。自社の持つネットワークを最大限に活用し、お客様にそんなサービスを提供できないかと考え、地元企業の協力のもと優待サービスや家事代行サービス、工具の貸し出しも行っています。

そんな形で幅広く展開していますが、ガスという危険物を扱っていることは変わりません。危険物を扱うということは、一歩間違えれば人を危険にさらすということ。ガスを取り扱う責任ある仕事をしながらその一方でダンスチームに精を出したり、お客さんと全力で楽しんだり、日々前向きに進んでいます。

―先輩社員の話

入社9年目の白土さんは「私にとってNEXT・カワシマは昔ながらのガス会社の側面と先進的の側面を併せ持った会社」と話します。

入社のきっかけはたまたま事務職での募集があったこと、と振り返る白土さん。

「落ち着いて働ける場所なのかな」と思って入社したんです。でも、入社したての頃、お客様から朝イチで『カワシマさん、大変なの。バッテリーがダメみたいで車が動かないの!』という電話があって。とりあえず『ちょっと待ってくださいね』って慌てて先輩社員に声を掛けたら、修理やバッテリーチェックする道具を持った社員さんがそのお客さまの元に向かったんです。後からお客様から「車のトラブルなのにカワシマさんならなんとかなる」って最初に浮かんだのよね、って言われて「あぁ、これがカワシマなんだ」って実感しました。他にも色んなエピソードがあるのですが、普通のガス屋さんじゃないんじゃないかな、っていうようなエピソードばかり。初めてのお客様に「ここはなんの店なの?」と不思議がられてしまうくらいです(笑)。私自身の業務としては、電話対応や接客、イベント企画運営。1日平均40人ほどのお客様の対応をしています。ウォーターサーバーのお水を買いに来る方、灯油を買いに来る方、らぽーるカワシマにお茶を飲みに来る方、お教室に通う方・・・利用方法は、人によってさまざま。日々多くの出会いや地域のお客様とのコミュニケーションがあります。

大切にしているのは「お客様に気持ちよく、笑って帰ってもらうこと」。

会社の雰囲気は「良くも悪くも社員同士の距離が近い。相談した時のレスポンスの速さや連携の取りやすさは、距離感の近さゆえ」と話します。

これから入ってくる方へ望むのは、「楽しい人」。

「これをやりたい」「やってみたい」というと「やってみよう」という雰囲気なのでやらされ仕事にならないような「アイデアを出す人」が向いているといいます。

課題は、「良くも悪くも距離感が近くみんなでワーっと進んでしまうのでストッパーがいないこと。後ろ向きなストッパーではなく、リスクも考え場を締めてくれるような人だとうれしい」と笑顔を見せます。

続いて、入社3年目になる飯村さんに話を伺いました。

「自分が新卒で入社して、一番驚いたのは営業で歩く先歩く先で『カワシマさんにはお世話になっているから』と話を聞いてもらえたことです」そう話す飯村さんは、2016年8月入社。訪問販売のようなイメージで抵抗のあった営業の仕事でのお客様からの対応を通し、NEXT・カワシマが地域のお客様に愛されていると実感したといいます。

入社のきっかけは求人サイト。説明会に参加し、説明会や採用面接を担当した現在の上司が話す理念や会社の目指す未来に感激して入社を志しました。

現在リフォームを中心とした営業とイベント企画・運営を担当。

仕事をする中で大切にしているのは「人の話を聞くこと」。

飯村さんは「相手のことを知らないと正しい答えも返せないし、適切な対応ができない」と話します。

働き始めて意識をするようになったのは、あらゆることにアンテナを張るようになったこと。各地で開催されるイベントや取り組みを見て、「これはうちのお客様も喜ぶんじゃないか」とか「ここはこうしたら、うちでも楽しめるんじゃないか」と考えることも多いそうです。社内では、若者の話や意見も尊重してくれるのが魅力。

「自分の意見を貫ける、推進力のある人と働きたい」と飯村さん。

今後の課題として、「リーダーシップ性を高めて、正しい方向に引っ張っていく仕組みづくりをしていきたい」と意気込みます。

―今後挑戦していくこと

今、2つの軸があります。

それは「らぽくらぶ」と「これまでのこだわり」。

「らぽくらぶ」を通して、新しく地域が良くなる影響を与えられるようになりたいですし、企業の福利厚生サービスとしても提供していこうと思っています。

また、その一方で60年やってきたことのネガティヴなこだわりが課題であり、軸でもあります。良いことは残して、効率の悪いことは改善していきます。

新しいことも、これまでのことでも面白さはどちらにもあります。

人と人をつなぐ、相対しながらもやっているという部分が面白さですね。

創業期から会社を大きくする中で3代目として「NEXT・カワシマ」をどう作っていくか。常に考え前を向いていきたいですね。

『ありがとう』をいただくこと。

インフラを通して、人に感謝される、よいと思われることを正しく、誠実に行うこと。

未来のために新しいことに挑戦すること。

NEXT・カワシマは、そんな思いを大切に地域の企業と人、人と人をつなぎます。

一度、川嶋さんや他のスタッフと話してみたいという方からのご応募を心待ちにしています。

Writer Profile

高木 真矢子

合同会社JOYNS 代表、ライター兼編集者。1986年生まれ、茨城県常陸太田市出身。2018年3月に「人と人を『喜び』でつなぐ」を掲げ、JOYNSを設立。現在、WEBメディア「水戸経済新聞」運営。個人事業主の息子(小6)と娘(小3)と共に、それぞれが好きなことで生きる『個』 育て実験中。
水戸経済新聞

Photo:鈴木 潤

募集要項

企業名株式会社NEXT・カワシマ
ホームページhttps://kawashima-web.com/
住所(勤務地)茨城県ひたちなか市津田2941
アクセスJR常磐線勝田駅より車で15分
雇用形態正社員
募集職種総合職
採用人数1~2名
給与能力、経験、年齢を考慮し決定
参考:大卒新入社員基本給
2017年度基本給(大学卒)198,000円~実績
2018年度基本給(大学卒)198,000円~実績
2019年度基本給(大学卒)200,000円~実績
待遇
福利厚生
各種社会保険(雇用、労災、健康、厚生年金)完備
福利厚生制度(保養施設やレストラン、スポーツ施設などを割引価格で利用可能)
制服作業着等一部支給退職金制度(中退共積立制度、他加入)
社員会(昇和会)主催による社内旅行実施(1回/年会社補助あり)
育児休業制度介護休業制度社内融資制度あり
LPガス、灯油、及び当社取扱商品等、社員割引購入制度あり
昇給年2回(6月、12月)労使面談による業務内容・成果に対する評価制度あり
勤務時間8:30~17:30(休憩1時間)
休日年末年始、5月連休、お盆休み、当社カレンダーによる
2018年度休日数115日/年間(原則土曜・日曜含む週休2日制)
他、慶弔休、有給休暇制度あり(初年度10日、以降20日/年間)
2018年度、有給消化夏休み制度導入(1週間の休暇)
仕事内容お客様の暮らしを快適にする総合提案、社内システム整備、総務
必要な資格、経験、学歴特になし、茨城県にゆかりのあり方
求める人物像何事にも前向きで意欲的な方
募集期間2019年4月1日~2020年3月31日
選考プロセスまずは下記「応募フォーム」よりご応募ください。応募後、応募企業より直接ご連絡させていただきます。お問い合わせの場合も下記の応募ボタンよりお問い合わせください。お電話での直接のお問い合わせはお控え下さい。

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